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誰かが言ったように、美術史は終わったのかもしれないし、
あるのは歴史の混迷とサブカルチャーだけなのかもしれない。
が、それは美術を取り巻く言説にすぎないとも言えよう。

宮島はアプリオリに描きつづけてきた。
数々の変遷する宮島の絵を前にして様式上の新しさは見いだせないが
画家の依って立つ視点や絵画に対する姿勢には、
ひとり宮島に限らない、
美術のあらたな地平の広がりが見えてくる。

前近代と近代の相克、
近代とポストモダンの相克の向こうに見えてきた地平は、
時空と言説を超えた表現者たちの目がとらえた
多次元世界に広がっている。

過去の絵画や美術史そのものも一風景として宮島の心の目は捉えている。
その軽やかなアトリエでの足取りは、
迷うことないゆっくりとした筆致と併せて
ひょうひょうと言説の呪縛をすりぬけてゆく。

【寄稿 大山一行/同時代ギャラリー主宰】
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